ピルの基礎知識と効果を解説

ピルは女性ホルモンが含まれている薬

ピルとは、女性ホルモンを主成分とする経口避妊薬です。低用量ピルとも呼ばれます。卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれています。

1シート中の全ての錠剤に、同じ量のホルモンが含まれているピルを「1相性ピル」といいます。ホルモンの量が3段階で増えていくのが「3相性ピル」です。含まれるホルモンの量や、黄体ホルモンの種類は、ピルによって異なります。

ピルは、女性ホルモンを摂取することで、体を妊娠中に近い状態にして排卵を防ぎ、妊娠を防ぐ効果があります。

使用には医師の処方箋が必要で、一般に問診や血圧測定を受けて処方してもらいます。ピルを使えない、あるいは使い方に非常に注意が必要な人は、血栓症にかかったことのある人です。脳・心血管系の病気にかかったことのある人も同様です。乳がん、子宮がん、子宮頸がん、肝機能障害、高血圧、高脂血症の人、妊婦、授乳婦も、服用に細心の注意が必要です。

35歳以上で、1日15本以上タバコを吸う人も、ピルの服用で血栓症やがんになるリスクが高まるので要注意です。また、ピルの避妊効果を下げてしまう薬もあるので、服用中の薬がある場合は医師に相談してください。

ピルには避妊効果がありますが、性感染症の予防効果はありません。そのため、ピルを飲んでいても、性行為の際はコンドームを着用したほうが安全です。

避妊以外にも色々な効果がある

ピルには、避妊の他にも様々な効果があります。ピルを使うと、血中のホルモン量が安定し、生理前症候群(PMS)の症状が緩和されます。また、子宮内膜の厚みが減ることで生理痛も軽減し、経血量が減少します。そのため、貧血の症状も軽くなります。月経不順が改善されるのも、ピルの特長です。

子宮筋腫や子宮内膜症の人がピルを使うことで、痛みが軽くなったり、経血量が少なくなったりします。女性特有の病気にもかかりにくくなります。卵胞ホルモンが多く、黄体ホルモンが少ない時に起こりやすい子宮体がんの発生率も低くなります。

また、排卵を抑えることで卵管が傷つく機会が減るので、卵巣がんになるリスクも減ります。他にも卵巣嚢腫や乳腺症などの予防、貧血やニキビの改善にも効果的です。

一時的に生理をずらしたいときにも、ピルは有効です。ただし、直前に飲んでも間に合わないので、予定の2、3か月前には病院で医師に相談しましょう。

一般的に、ホルモンの含有量が多い中容量ピルを用いますが、低用量ピルでも代用可能です。生理を早める、または遅らせることができます。ピルは上手に使えば、女性に多くのメリットがある薬なのです。

<h2>ピルにかかる費用は

ピルとは、「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」2つの女性ホルモンが含まれた薬です。脳の下垂体に作用して、卵巣から排卵が起こらないように働きかけ、身体を避妊状態にします。

避妊率の効果が高く、費用も診察代と薬代をあわせて1ヶ月2,000円から3,000円程度です。婦人科などを初めて受診した際に問診票を渡されるので、そこでピルを希望すれば、医師や看護師が、診察の時に相談に応じてくれます。

ピルには、月経痛の軽減、経血の減少や、子宮内膜症などの病気の予防といった効果もあります。

飲み始めのころは、軽い吐き気や頭痛、少量の出血などの副作用が起こることもあります。ほとんどの場合、症状は2ヶ月から3ヶ月で治まります。「ピルを飲むと太る」と心配する人もいますが、体重が増えることはほとんどありません。ごくまれに、静脈の中に血栓ができる「血栓症」が起こることがあります。そのため、きちんと医療機関で診断を受けてから処方してもらうことが大切です。

避妊ができなかったときには、性行為後72時間以内にアフターピルを1錠服用することで、高い確率で妊娠を阻止できます。費用は全額自己負担で15,000円前後かかりますが、性犯罪の被害にあった場合は無料で処方されます。

ピルの効果は身体にどう作用する?

コンドームによる避妊率は約85%です。一方、ピルは、正しく服用すれば約99.9%の確率で避妊可能です。日本では普及率が低いですが、海外では多くの女性に使われています。ピルを使うときは、生理の初日から毎日1錠ずつ、決まった時間帯に飲むことが重要です。

女性の卵巣からは、脳からの指令で「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という女性ホルモンが分泌されています。そのホルモンの働きで、生理周期にそって排卵や妊娠、生理が起こります。

ピルの主成分はこの卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。ピルを飲むことで、血液中のホルモン濃度が高まり、脳が「既に排卵が始まっていた」と勘違いして、卵巣への指令を止めます。それによって卵巣の活動が止まり、排卵も起こらなくなり、避妊効果が得られるのです。

ピルを使うと、子宮頸管の粘液の量が減ったり、粘度が増したりします。また、子宮内膜も増殖しにくくなります。それによって、精子が子宮内に入りにくくなるのです。子宮内膜も増殖しにくくなるので、受精卵が子宮内膜に着床する確率も下がります。

ピルを飲むと、排卵が抑制され、受精や着床が起こりにくくなるため、避妊できるようになるのです。計画的に、確実に避妊をするには、普段から低用量ピルを服用しながら、コンドームを併用することが望ましいです。